トピックス−茶業会議所広報
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第75号

平成20年9月16日発行

【平成20年度 事業報告(経過報告)】
 茶業会議所が行う各種事業の費用は皆様が負担されている茶業振興費で賄われています。
  「静岡茶まつり(みどりのおもてなし静岡茶)」の開催
  シンポジウム「お茶の健康機能 最前線」
  緑茶教室の開催
  『喫茶楽塾』の開催
  平成20年度杉山賞の表彰
  平成20年度茶業功績者表彰
  自園自製・自販の農家の皆さんへ 茶業振興費納入のお願い

【平成19年度 決算】
  茶業振興費はこのように使われました
  平成19年度 事業報告

【平成20年度予算・事業計画】
  平成20年度の茶業振興費の徴収方法
  平成20年度 予算の概要
  平成20年度 事業の内容



「静岡茶まつり(みどりのおもてなし静岡茶)」の開催
 本県は、全国一の茶生産県、集散地でありながら、消費者を対象としたお茶のPRイベントがほとんどないため、 昨年に引き続き、5月3日(土)4日(日)静岡市青葉イベント広場をメイン会場、「静岡PARCO」をサブ会場と して新茶のPRイベント「みどりのおもてなし・静岡新茶まつり2008」を開催しました。
 昨年から始めた本イベントでの「新茶郵便」は、事前に贈る人の住所を用意する方や普段お茶を贈らない若者からも 気軽に贈れると好評だった。また、本年度は、SBSラジオの番組中継もあり、昨年以上の来場者(26,500人)があり、 多くの方が、静岡新茶を堪能されました。

 静岡茶の一大消費地の首都圏で東京都茶協同組合と協働で企画した「静岡茶まつり」を開催し、静岡茶の魅力を首都 圏の消費者らにPRしました。
 5月31日(土)東京都赤坂サカスにおいて「みどりのおもてなし静岡新茶in赤坂サカス」を開催し、冷茶サービス及 び新茶一煎パックの配布を行いました。

 6月14日(土)15日(日)の2日間、東京都池袋サンシャインシティ噴水広場において「みどりのおもてなし静岡新茶 inサンシャインシティ」を開催し、冷茶のサービスや手もみ茶の実演をしたほか、静岡県内の茶産地20ヵ所を紹介する パネルも展示。新茶と熟成茶(昨年の茶)、ペットボトル茶の飲み当てクイズ、お茶の上手な買い方や入れ方の教室も開 かれ、訪れた人たちは五感を通じて静岡茶を堪能されました。
 このほか、新茶シーズンに「静岡新茶」のPRとして、ラジオでの宣伝や県外茶商組合(群馬県・宮城県)と連携して のPR事業を実施しました。


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シンポジウム「お茶の健康機能 最前線」
 消費地である大都市を中心に、リーフ需要拡大を目的として、茶効能等に関する情報発信を行ない、お茶を身近に感 じ理解を深めてもらうことを目的として、7月5日(土)、シンポジウム「お茶の健康機能 最前線」を開催しました。
 講演前と第一部終了後に冷茶サービスを実施し、参加者から「冷たいお茶も美味しい」との声も多く、好評でした。
 

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緑茶教室の開催
 県内の小中学生から一般までを対象に、緑茶の基礎知識と美味しい入れ方などの普及活動を、静岡県茶業青年団な どの協力を得て実施しています。
 

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『喫茶楽塾』の開催
 昨年度にひきつづき本年度も、「おいしい静岡茶の入れ方」や「緑茶に関する知識や話題」などを聞きながらテーブル コーディネートを楽しむティーパーティー講座「喫茶楽塾」を県内外で開催しています。

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平成20年度杉山賞の表彰
 杉山彦三郎翁顕彰会は、5月1日(木)駿府公園マロニエ広場で行われ、杉山賞の表彰が行われました。

    ・茶品種改良・普及功績賞
       倉貫幸一氏
       下門 久氏
    ・茶業振興功労賞
       鈴木毅志氏
       海野 勲氏
       萩原和夫氏

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平成20年度 茶業功績者表彰
 平成20年度茶業功績者表彰が、6月23日(月)に茶業会議所通常総会の席上行われました。受賞者は次のとお りです。

      仲西由雄氏
      板倉小右衛門氏
      高森 功氏



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自園自製・自販の農家の皆さんへ 茶業振興費納入のお願い
 茶業振興費の徴収方法が、平成19年度(平成19年4月1日)から変更されています。
 県内生産者が負担する生産割の徴収方法は、新たに荒茶取引の際買い手に預けることとなります。 生産割負担額は、粉引き後の荒茶取引額の0.1%とします。宣伝割は従来どおりです。
 荒茶取引の際、生産者(売り手)が粉引き後の荒茶取引額の0.18%を負担して買い手に預けます。 (但し、円未満は切り捨て)したがって、 自園自製・自販の農家の皆さんの茶業振興費は生産割と合わせ合計0.46%となります。
 この振興費は、消費宣伝・良質茶の生産など、本県茶業のより安定発展を図るため各種事業にあて るものですから必ず納入して下さるようお願いします。なお、納入に際しては、下記までお願いします。
 口座名    社団法人静岡県茶業会議所
 銀行名
   静岡銀行本店 普通 82544
   静岡県信用農業協同組合連合会本店 普通 12407

 加入者名    社団法人静岡県茶業会議所
   郵便振替 00170-6-502073

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平成19年度決算 茶業振興費はこのように使われました。

平成20年6月23日(月)茶業会館において通常総会が開催され、次のとおり承認されました。
 皆様のご協力によって納入された、平成19年度茶業振興費総額は、1億9,383万8,896円
各事業を通して有効に使われました。



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平成19年度 事業報告

1.茶業振興総合対策事業
(1)生産改善対策事業
 本県茶生産基盤の強化を図るため、指導者養成をはじめと して人材育成と茶期ごとに生産現場への情報提供に努める とともに、消費者ニーズの把握に努め、JAなどに情報を発 信し荒茶生産及び流通に役立てた。また、協同工場代表者研 修会、茶業塾、茶技術員製造研修会、茶業青年育成対策研修会、 品種茶品評会や品種茶互評会等を開催し、生産に関する技術 の向上及び普及を図った。
 また、環境保全型茶業推進のための減肥実証試験実証圃の 設置するともに、残留農薬問題に対する農薬安全使用指導及 び栽培履歴の記帳の啓発を実施した。

(2)静岡茶統一宣伝事業
 @グリーンティー・ツーリズム
 大消費地の消費者を県内の茶産地に招き、茶摘み体験、茶 の手揉み体験、静岡茶の美味しい入れ方などを体験しながら 静岡茶の魅力に触れ、消費者と茶産地が交流することにより 静岡茶ファンの増加を図った。

 A静岡茶処特集版情報誌の制作
 静岡茶の歴史、生産、流通、お茶の入れ方や楽しみ方、効能 など茶業全般を紹介するグラフ誌「お茶の静岡」を発行し、 静岡茶ファン層の拡大を図った。

 B緑茶教室の開催
 県内の小中学生から一般の主婦・OLまでを対象に、緑茶 の基礎知識とお茶のおいしい入れ方の習得や手揉み茶体験 等を通じて静岡茶ファン層の拡大を図った。

 C喫茶楽塾(提案型体験緑茶講座)の開催
 和風・洋風問わず自由に演出した空間で緑茶パーティーを 開き、日本茶の新たな魅力や楽しさを肌で感じてもらうこと で、日本茶をより身近に感じ、気軽に楽しめることを認識で きる内容を中心にした講座を開催した。
 また、新たに茶業関係者向けに喫茶楽塾講座活用法を説明 した講座案内チラシを製作し、茶業関係者が行う研修や顧客 サービスの場で積極的に活用してもらうための取り組みも 実施した。その効果もあり、県内会場を中心に茶業関係者の 参加が増加した。

 D静岡茶おもてなしコンベンション事業
 県内各地で開催する大規模イベントや全国会議・コンベン ションヘの参加者においしい静岡茶の呈茶サービスを行い、 「さすが静岡のお茶はおいしい」との返事を多くいただき、 静岡県ならではの「おもてなし」と喜ばれた。

 E消費地茶専門店活性化対策事業
 リーフ茶の需要が減少傾向にある中、静岡茶の販売力も低下 しているのではないかと言われている。このため販売力の復活を 図るため、静岡茶の生産者・流通業者及び行政等の関係者が消 費地に出掛け消費地茶専門店などと率直な意見交換を行った。
 また、消費地の茶商組合(茶専門店)と協力して静岡茶の 美味しさとブランド周知を図るとともに、リーフ茶の需要を 促す事業「静岡茶まつり」を展開した。

 Fマイボトルキャンペーン
 外出先でも緑茶飲料ではなく、お茶のマイボトルなどを持 参し、リーフのお茶をおいしく飲むことを提案し、リーフ茶 の新たな消費拡大を促す取り組みとして、イベント会場を中 心に展開した。

 G第2回小学生絵画コンクール
 平成19年7月〜9月の夏休み期間中募集を行ったところ、県 内小学校360校から2,697点(昨年1,451点)前年度対比184% 増の応募があり、本事業に対する理解がより深まってきている。
 入賞作品を2008年版のカレンダーとして作成し県内の小 学校及び茶業関係者へ配布したところ、「本県の産業である 茶をPRするにも良い企画である」と送付した茶産地の学校 から高い評価を得た。

(3)手もみ製茶対策事業
 県下各地区の18支部において手もみ製茶の後継者養成の ため技術講習会、研修会を開催した。特に専門技術の確立の ために指導者研修を実施し、茶手揉技術の基本揉み(標準揉) 技術向上を図った。
 また、県下手揉八流派継承のため、無形文化財保持者研修 会の実施、師範取得者の伝習会を行い技術伝承に取り組むと ともに、資格認定制度の充実を図った結果、資格認定試験の 受験者も増加した。

(4)総合調整対策事業
 @静岡県茶業史発刊事業
 静岡県茶業会議所創立50周年記念事業として、第5編に 続き昭和61年以降の20年間の茶業史をとりまとめ「静岡県 茶業史第6編」として発刊した。

 A静岡茶生産流通等実態調査
 農林水産省の茶に関する統計調査の規模は、平成19年度 から大幅に縮小されたことに加え、従来から荒茶流通には不 透明な点が多い。このため、県内荒茶工場や県茶商組合をは じめ員外流通業者に対して荒茶の生産から流通に関するア ンケート調査を実施した。

(5)安心安全強化・新需要創造事業
 @茶効能等推進事業
 本会に事務局を置く、茶学術研究会への支援と助成を行っ た。このほか、消費地である首都圏を中心に、リーフ需要の 拡大を目的に、お茶の効用に関する最新情報をまじえ発信し、 お茶をより身近に感じ理解を深めてもらうため、緑茶の効能 に関するシンポジウムを関西地区と東海地区で開催した。

 A茶生産履歴管理システム構築事業
 記帳記録の管理や防除履歴報告書の様式は、茶農協、協同 工場などにより異なっているため、消費者や流通業者からの 照会に対し迅速に対応するシステムが整備されていない。
 そこで、報告様式や記載方法の統一及び防除履歴等の一元 管理方法について関係者で検討し、一定の方向性が確認され たので、そのシステム開発を関係業者に委託した。

2.委員会等開催
 本県茶業の発展を図るため業界の諸問題等を協議する各 種委員会を開催して、諸振興策を検討した。平成19年度事業 執行のため、各委員へ事業参加を促すとともに、各委員の意 見を反映しながら修正を加え事業を執行した。

3.広報・情報収集、発信事業
 茶業振興総合対策事業等の告知のため「広報」を発行する とともに、多様化の進む流通状況に関する情報収集及びイン ターネットを利用した情報発信、Eメールによるお茶に関す る質疑応答等により幅広い静岡茶ファン層の拡大を図った。

4.茶業振興対策事業
 新茶PRや各種茶業大会への副賞交付や日本茶インスト ラクター協会静岡県支部及び杉山彦三郎翁顕彰会への助成、 茶業功績者表彰等を行い、茶業振興意欲の高揚と奨励に努め た。

5.管理費
 茶業会議所の事務運営管理等。

6.負担金
 日本茶業中央会など関連団体の会費として負担。

7.特別会計繰入
 茶業振興事業のために繰入や静岡県茶業会館の維持・管理 及び円滑な運営をはかるとともに、業界の拠点として広く茶 業者の利活用を図った。

8.会員団体事業費
 会員である県経済連及び県茶商が実施する生産改善及び消費拡大のための事業経費を支出した。

9.繰越金
 次年度事業へ繰越

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平成20年度の茶業振興費の徴収方法
 茶業振興費は、消費宣伝・良質茶の生産など、本県茶業のより安定発展を図るため各種事業にあてるものです。
 茶業振興費の徴収方法が、平成19年度(平成19年4月1日)から変更となりましたが、平成20年度も引き続 き、昨年度と同様の徴収方法でお願いします。

1.茶業振興費の徴収方法は、一本化します。
2.県内生産者が負担する生産割振興費の徴収方注は、荒茶取引の際、買い手に
  預けることとします。
  生産割負担額は、粉引き後の荒茶取引額の0.1%とします。
3.宣伝割は、従来どおりです。
  荒茶取引の際、生産者(売り手)が粉引き後の荒茶取引額の0.18%を負担して、
  買い手(茶商など)に預けます。(但し、円未満は切り捨て)
  買い手(茶商)は同額の0.18%を負担し、宣伝割は0.36%となります。
4.したがって、茶業振興費は生産割と合わせ合計0.46%となり、これを所属の組合
  へ納めます。
  *買い手が受託した茶業振興費は「預かり金」として経理処理をしてください。
5.県外移入茶については、生産割の徴収はありません。従来どおり荒茶取引の際
  宣伝割(粉引き後の荒茶取引額の0.18%)の徴収を行います。
6.員外者の取引については、茶業振興費(宣伝割0.18%、生産割0.1%、計0.28%)を
  静岡茶市場等で預かり、直接(社)静岡県茶業会議所へ納付することとします。
茶業振興費は不課税扱いです。消費税申告の際、課税仕入れに算入しないで下さい。

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平成20年度 予算の概要
平成20年度の茶業会議所一般会計予算額は、茶業振興費や県補助金などを合わせ
2億91,565千円となりました。


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平成20年度 事業の内容

1.茶業振興総合対策事業
(1)生産改善対策事業
 ア.生産基盤強化対策
 一番茶前の生育調査をはじめとして、茶期ごとに生産と 消費・流通に関する調査を実施する。県内の一番茶前生育状況 や流通状況を把捉するため県内各地モニターを60名選定し 調査を行う。生産と流通に関する情報収集提供を実施する。
 茶品評会など地域の特性を活かした茶生産の推進並びに 栽培・製造技術の普及向上を図る。
 新品種の早期普及・定着化を目指し、互評会などを開催し ながら茶品種の製造技術の確立を進めるとともに、品種茶の 生産、流通、消費における情報交換の場により品種茶の普及 を進めるとともに、早急に流通体制の整備を行い、消費喚起 に直結した優良品種茶の普及定着化を図る。消費地茶商に理 解を促すため、品種茶に関心のある茶商を産地に招聘し、生 産現場の視察、品種茶の互評会、産地関係者との意見交換等 を行い、需要拡大を図る。
 近年の大型工場の製造指導ができる職員の養成を重点と する。経済連及び農協職員の資質向上により高品質なお茶づ くりを更に進め、有利な取引へと結びつけることができるよう にする。その他後継者の育成や茶業者への研修会を開催する。

 イ.静岡茶安心安全強化対策事業
 県内15箇所に設置した実証展示圃において、環境保全型 の茶生産・技術の確立を図るとともに、生産から流通まで一 貫した衛生管理の推進を図るため、ポジティブリスト対策・ 農薬安全使用対策等を継続して推進し、消費者の安全・安心 への要求に対応して静岡茶ブランドを確立する。また、荒茶 工場管理責任者等を対象とした講習会を実施する。
 荒茶・仕上げ茶工場における安全安心な静岡茶生産の徹底 を図るため、(社)静岡県食品衛生協会等に協力を得て、茶業関 係者を対象とした「日本茶衛生管理士」(仮称)養成講座を開 催する。また、一定の条件を満たした者には、資格を授与す る認定事業を立ち上げ、消費者並びに取引先からの信頼を盤 石なものとする。


(2)静岡茶統一宣伝事業
 ア.喫茶楽塾(提案型緑茶講座)の開催
 緑茶の固定的なイメージの一新と、本格的な緑茶ファン層 の開拓とその波及効果を図り、茶専門店(開催地)等の研修 や販売促進の手法の一つとして役立てる。また、インストラ クターの活躍の場と資質向上の場を提供する。

 イ.マイボトルキャンペーン
 携帯用水筒(マイボトル)にリーフ茶浸出液を入れて飲む ことを提案するとともに、茶専門店へリーフ茶を売る形に加 え、店頭でリーフ葉浸出液を販売する方法を提案し需要開拓 を図る。

 ウ.販促物製作事業(急須ムービングディスプレイの製作)
(新規)
 「急須」の存在感が薄れている時代に、「急須」の存在を知 ってもらうこと、興味をもってもらうことが急務である。宙 に浮かんだ急須からお茶が注がれる不思議さが人目につき、 面白い「急須ムービングディスプレイ」を製作、配布して、茶 専門店の活性化支援に繋げる。

 エ.グリーンティー・ツーリズム
 静岡茶の魅力を体感してもらい、消費拡大につなげるため、 消費者に静岡茶の産地に来てもらい、各種の体験をしてもらう。

 オ.パンフレット「お茶の静岡」発行
 静岡茶の歴史、生産、流通、お茶の入れ方や楽しみ方、効能 など茶業全般を紹介するグラフ誌を発行し、静岡茶ファン層 の拡大を図る。

 力.緑茶教室の開催
 県内の小中学生から一般の主婦・OLまでを対象に、緑茶 の基礎知識とお茶のおいしい入れ方を習得してもらい、お茶 の啓発に努める。

 キ.静岡茶おもてなしコンベンション事業
 平成20年度県内各地で開催される各種全国大会やコンベ ンションなどにおいて、静岡茶の呈茶サービスを行う。

 ク.消費地茶専門店活性化対策事業
 静岡茶主要消費地並びに潜在消費地等において取引協議 会および「静岡茶まつり」を開催する。
 また、静岡県には、鈴木自動車、ヤマハ発動機等世界的に 著名な企業が本社を置いている。そこで、これら著名な企業 のトップに静岡茶の広報マンになっていただき、高級リーフ 需要拡大を図る。


(3)手もみ製茶対策事業
 製茶技術の原点である、手揉み製茶法の修得練磨を図るた め後継者養成講習会・研修会を開催して技術の向上と県無形 文化財の保存伝承に努める。


(4)茶効能等推進事業
 茶の効能に関する研究の推進を図るため、茶学術研究会活 動を支援するとともに、各種情報の収集と発信を行う。


(5)茶生産履歴管理システム構築事業
 消費者や流通業者から求められる生産履歴の開示などに 的確かつ迅速に対応するため、現状では統一した形になって いない記入様式・報告様式などを他見の事例を参考に、生産 履歴管理システムを構築する。
 消費者の信頼をより一層強固なものとするため、消費者や 流通業者から求められる生産履歴の的確な開示を行うこと が可能となる生産履歴管理システムを構築する。今年度は、 統一した形で前年度作製した様式・報告書様式を基本とした ソフト開発を行う。


2.委員会等開催費
 本県茶業の発展をはかるため、業界の諸問題を協議する各 委員会及び団体長会議・事務連絡会等を開催し、諸振興策を 検討するとともに団体間の連絡調整を図る。


3.広報・情報収集、発信事業
 茶業振興総合対策事業等の告知のため、「広報」を発行す るとともに、事業内容の周知徹底に努める。また、多様化の 進む流通状況に関する情報収集及びインターネットを利用 した情報発信、Eメールによるお茶に関する質疑応答により、 幅広い静岡茶のファン層の拡大を図る。


4.茶業振興対策事業
 各種茶業大会における品評会、共進会等への副賞交付や献 上茶謹製事業、日本茶インストラクター協会静岡県支部及び 杉山彦三郎翁顕彰会への助成、茶業功績者表彰等を行い、茶 業振興意欲の高揚と奨励に努める。
 本年度は、茶業会議所50周年・やぶきた誕生100周年にあ たり、記念事業を実施する。
 JAS法に基づく加工食品品質表示基準の改正に関連し、 賞味期限に関する緑茶保存試験を実施する。

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