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お茶の効能

obj_faq_q.gif 病原性大腸菌O-157にもお茶が効くというのは本当ですか?また、その他の菌に対しても、どれくらいの濃さでどれくらいの量を飲めば効果があるのでしょうか?

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昭和大学島村忠勝教授ら(細菌学)は、早くからコレラ菌に対する緑茶の渋味成分「カテキン」の抗菌力に着目し、腸炎ビブリオ菌や黄色ブドウ球菌などが出す毒素を解毒する作用があることも明らかにしています。カテキンはそれらの細菌や細菌性毒素に瞬時にくっつき、抗体と同じような役割をします。細菌の細胞膜を破壊する働きがあり、そのようすは電子顕微鏡でも確認されています。
病原性大腸菌O-157にも同じことが言えます。O-157の菌が1万個入ったシャーレによる比較実験では、培養液と2.5%、5% 濃度の緑茶の3個のシャーレを用意し開始されました。培養液と比べ、緑茶の2つのシャーレは1時間後から菌が減り始め、3時間後には激 減、5時間後には完全に死滅しています。これによってお茶の濃度による殺菌効果に差がないことがわかります。
島村教授によると、普段の通り緑茶を飲んでいれば食中毒の予防効果はあるそうです。この機会に緑茶を飲む習慣のない方に飲んでいただきたいものです。