ここでは製品化されたお茶の葉に含まれる成分について説明します。代表的なものは、なんといっても緑茶の渋味成分である、タンニンでしょう。このタンニンのひとつであるカテキンに数々の保健効果があることは近年広く知られるようになりました。保健効果については別項で詳しく説明します。続いてアミノ酸(旨味成分)、たんぱく質、カフェイン、糖質などが緑茶に多く含まれる成分になります。これらに比べて微量ですが、健康維持に有効なビタミンなどが含まれています。茶種別の成分含有量は以下の表のとおりです。
■各種茶の成分分析表(日本食品成分表2018 七訂)
茶種 |
タンニン |
カフェイン |
タンパク質 アミノ酸 |
脂質 |
食物繊維 |
灰分 |
煎茶 |
13.0 |
2.3 |
24.5 |
4.7 |
46.5 |
5.0 |
玉露 |
10.0 |
3.5 |
29.1 |
4.1 |
43.9 |
6.3 |
抹茶 |
10.0 |
3.2 |
29.6 |
5.3 |
38.5 |
7.4 |
紅茶 |
11.0 |
2.9 |
20.3 |
2.5 |
38.1 |
5.4 |
(茶100g当たり)
■各種茶のビタミン含量(日本食品成分表2018 七訂)
茶 種 |
B1(mg) |
B2(mg) |
ナイアシン (mg) |
C(mg) |
E(mg) |
煎 茶 |
0.36 |
1.43 |
4.1 |
260 |
78.6 |
玉 露 |
0.30 |
1.16 |
6.0 |
110 |
18.0 |
抹 茶 |
0.60 |
1.35 |
4.0 |
60 |
28.1 |
紅 茶 |
0.10 |
0.80 |
10.0 |
0 |
11.4 |
(茶100g当たり) |