トピックス−茶業会議所広報
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第61号

平成14年9月30日発行

パブリシティ宣伝
各種イベントによる消費宣伝事業
平成13年度 決算報告
平成13年度 事業報告
平成13年度 茶学術研究助成・顕彰事業
県知事などへの新茶贈呈
平成14年度 杉山彦三郎賞表彰
平成14年度 茶業功労者表彰




パブリシティ宣伝

 パブリシティ(publicity)は「公表・周知」といった意味ですが、 一般的には、企業・官公庁などが広く人々に知らせたい情報をマス コミに提供し、報道してもらう広報活動をさします。
 茶業界でも、静岡茶に関する話題性の高い情報を各種マスコミ報 道関係へ提供して取材の誘引を計ると共に茶業界独自のオリジナル情 報を創作し、各マスコミを通じて一般消費者へ間接的広報活動を行っ ております。
 平成13年度の本事業はテレビ関係では、「ズームイン!!朝!」「は なまるマーケット」などでのお茶の話題や新茶初取引、全国・地方 新聞による新茶や冷茶などの記事、「主婦の友」など雑誌によるお茶特集、 このほかラジオではお茶の美味しい入れ方などの宣伝を行いました。
 本年度も引き続き幅広く情報提供し消費拡大に努めています。






パブリシティ宣伝(TV番組)
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各種イベントによる消費宣伝事業


緑茶サービス(健康フェア)

 平成13年度も引き続き、全国小・中学校サッカー大会やマラソン 大会等の各種イベント等に協賛して静岡茶・冷茶等の試飲サービス等 によりPR活動を展開しました。
 特に、若年層に対する緑茶・冷茶の飲用機会を増加することにより スポーツ飲料として定着するよう強力に普及啓発活動を展開したほか、 全国主要都市で開催される各種消費者対象イベント等に協賛し、静岡茶 の消費拡大のため、試飲サービスやフリーサンプル、茶こ関するリーフ レットの配布等を行いました。
 本年度も消費者との直接対話を通して静岡茶の宣伝と購買意欲を促進 する消費拡大を推進していきます。





緑茶サービス(FIFAワールドカップ会場)
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平成13年度決算報告

平成14年6月24日(月)、茶業会館において通常総会が開催され、次のとおり承認されました。

皆様のご協力によりまして納入された平成13年度茶業振興は3億6,611万7,733円となり 次のとおり交付され各事業へ有効に使われました。

■消費拡大事業
1.静岡岡茶統一宣伝事業
  マスメディア等による静岡茶宣伝
  新幹線静岡駅大型看板宣伝
  緑茶教室の開催
2.静岡茶消費拡大対策事業
3.新世代緑茶需要開拓事業
4.静岡茶販売促進事業
5.団体交付金(県茶商)

■生産改善・指導事業
1.生産改善事業
  地域に即した茶業振興
  環境保全型農業の確立
  コスト低減と安定供給の確立
2.茶優良品種早期定着化
       拠点施設整備事業
3.産地システム化推進対策事業
4.持続的農業総合対策事業費
5.団体交付金(県経済達)
212,143干円
68,200干円
63,700千円
2,5OO千円
2,000千円
25,109干円
18,336干円
7,700干円
92,798干円

117,091干円
28,286干円
18,510千円
7,276千円
2,500千円

6,011干円
3,399干円
3,663干円
75,732干円
   ■海外販路開拓事業
1.海外販路開拓事業
2.団体交付金(輸出組合)

■手揉製茶普及事業
1.手揉製茶対策事業

■総合調整対策事業

■茶効能等推進事業

■茶業振興対策事業他

■負担金

■借入金返済

■特別会計繰入

■管理費
7,744干円
4,303干円
3,441干円

1,800干円
1,800干円

5,211干円

8,237干円

1,624干円

5,532干円

15,450干円

15,550干円

49,929干円
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平成13年度 事業報告


【事業の概要】

■消費拡大対策事業
 静岡茶統一宣伝事業では、消費拡大のため、(1)マス メディア等による静岡茶宣伝、(2)新幹線静岡駅大型看 板宣伝、(3)緑茶教室開催を実施した。
 マスメディア等による静岡茶宣伝は、リーフ需要喚 起のため主婦層をターゲットに、これまでの一方的な スポット宣伝を見直し、双方向的な情報のやりとりに 変更して、ニッポン放送をキー局として首都圏へ放送 するとともに文化放送より民放33局ネット同時放送に より全国展開した。また、SBSラジオで生中継によ り茶に関する情報を発信した。このほか、パブリシテ ィー宣伝では、取材の誘引を図るため、各種マスコミ 報道に対し茶業界オリジナル情報を提供し、一般消費 者に広報し、消費拡大を促進支援した。
 新幹線静岡駅大型看板宣伝では「お茶処静岡」を強く 印象づけるため、静岡駅ホームに大型看板を掲出し 多くの乗降者に対し、イメージアップに努めた。
 緑茶教室の開催では、学生・主婦、OLを対象にお茶 の特性・文化性を伝えるため、リーフを飲む習慣や楽し み方等のライフスタイルを提案した。

 静岡茶消費拡大対策事業では、各地で行われるイベ ントなピへ現物を提供することにより、静岡茶の良さ をPRし静岡茶の飲用を促進するとともに、お茶のイ メージアップ推進のため「お茶カルタ選手権大会」を 実施し、静岡茶の話題づくりなどを行った。

 新世代緑茶需要開拓事業では、ヤングミセス、OL を対象とした女性雑誌に、本物志向の素晴らしさを伝 えるため、これらを追及した内容を掲載した。この結 果、緑茶に村する興味や購買の意欲を高めることが出 来た。

 静岡茶販売促進事業では、静岡茶の需要拡販を図る ため、主要消費地の茶専門小売店へのぼり、ボスター、 広告チラシを制作配付するとともに販促キャンペーン を実施し茶専門小売店の販売促進活動を支援した。

■生産改善・指導事業
 本県における茶生産現場では、高齢化や後継者不足、 耕作放棄による廃園、輸入茶の増加等の問題が発生し ている。全国一の茶産地として、今後も継続・発展し ていくためには、基盤整備を進め、茶園管理の機根化 による省力化と安全面の確保を図りつつ生産性の高い 茶業経営を確立することにより、若者にも魅力のある 茶業としていく必要があり、以下の事業を実施した。

 生産改善事業では、(1)地域に即した茶業振興、(2)環 境保全型茶業の確立、(3)コスト低減と安定供給の確立 を実施した。
 地域に即した茶業振興では、品質向上対策指導とし て各種品評会・茶園共進会の開催や消費者ニーズに応 え地域特性を考慮した品種の導入・組合せについての 検討会や後継者育成・指導者育成等の研修会を開催し た。このほか、生産流通の現状を掌撞するための統 計・流通調査の実施などを行った。
 環境保全型茶業の確立では、環境保全の観点から自 然環境に優しい茶づくりを進めることが消費者からも 強く求められている。このため、ECセンサーネット ワークシステムを活用した事業を行った。
 コスト低減と安定供給の確立では、本県の茶の生産 力を維持・発展していくため、生産者組織の結束を固 め生産基盤強化と機械化推進による省力化と生産の向 上を図った。

 茶優良品種早期定着化拠点施設整備事業では、やぶき た以外の優良品種を早期に普及・定着化させ茶の消費拡 大を図るため、産地および消費地の茶商を対象として販 売方法、販促すべき品種・販売促進活動・品質評価につ いてアンケート調査を実施した。また、一般消費者を対 象として消費者PR講座を開催したほか、消費者を対象 に新品種茶普及を図るための啓発資料としてパンフレッ トを作成しPRに努めた。また、茶商PR講座を県内と 東京都において開催した。

 産地システム化推進事業では、現在問題となってい る基盤整備・機械化の遅れ、製茶コストの高騰、茶園 への適正施肥、山間地茶業の衰退等の対策を進めるた め、研修会を開催した。このほか現状の見直しを含め た各種調査の実施、技術普及を行うための要領・資料 を作成配布し、情報収集と発信を図った。

 持続的農業総合対策事業では、環境保全型茶業を確 立するため、蓄積された栽培管理技術の組み合せによ る施肥効率の向上を目的とした実証試験やこれらをテ ーマとした研修会・講習会を開催し、技術の早期普及 を囲った。

■海外茶販路開拓事業
 国際的な高級銘茶の流通拠点であるドイツや高所得 水準を誇るスイスにおいて、日本茶セミナーを開催、 茶業者向けに手揉み茶製造実演を披露し、おいしい日 本茶の入れ方を指導することによって高級嗜好品とし ての日本茶の販売促進を図った。

■手もみ製茶対策事業
 製茶技術の原点である手揉製茶法の養成講習会を開 催して、正しい技術の伝達を図り製茶技術の向上と手 揉技術の保存伝承に努めた。また、県内外において開 催される各種物産展の機会を通じ手揉実演や世界お茶 まつりに参加し手揉み茶の真髄を披露し、日本茶への 関心を高め上級茶嗜好を促す消費宣伝を行い本県茶業 の振興に寄与した。

■総合調整等事業
 本県茶業の発展を図るため、業界の諸問題等を協議 する各種委員会及び団体長会議・事務連絡会等を開催 し諸振興策を検討推進するとともに団体間の連絡調整 を図った。また、広報対策として、パンフレットの発 行、茶業会議所広報の発行、モニター調査、情報収集 及び情報発信を行った。

■茶効能等推進事業
 茶の学術研究に対し助成・顕彰を前年に引さ続き行 い、助成事業5件、顕彰事業3件を選出した。研究成 果発表及び顕彰表彰は平成14年3月に行われ、マス コミ等にも取り上げられ多くの反響を得た。

■茶業振興対策事業他
 茶業振興対策事業では、杉山彦三郎翁願彰会への助 成をはじめ、茶業功績者表彰や各種大会への副賞並び に会頭賞交付を行い、茶業振興の意欲増進と奨励に努 めた。
 新茶種・新商品開発事業では、新しい発想のもとに 開発された加湿熱風製法茶を試作し、茶の品質につい て嗜好調査した。
 委員会等対策事業では、茶業振興の具体的な戦略を 明らかにするため静岡県茶業戦略会議を設置し、今後 の茶業振興のため生産、流通、消費拡大に関する課題 と対策について協議した。また、茶園基盤整備の問題 について、県内での基盤整備の実態を把握し今後の事 業推進の参考とするため現地視察を実施した。

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平成13年度 茶学術研究助成・顕彰事業

 茶の保健効果を明らかにし、国民の健康と茶業の振興に寄与するため茶の学術研究に村して、 助成と顕彰を行う本事業は、前年に引さ続さ、茶の科学並びに保健効果に関する研究で、国内外 の研究者及び大学院生・研修生等から研究助成24件、顕彰表彰5件の応募があり、研究 助成5件、顕彰表彰3件を選出しました。
 なお、研究成果発表及び顕彰表彰は平成14年3月14日茶学術研究会総会・講演会会場 にて行われました。

■茶学術顕彰表彰(敬称略)
 黒田 行昭(75) 哺乳動物培養細胞系での緑茶カテキンによる抗変異原性の研究
 伊奈 和夫(70) 茶の成分の科学的研究
 伊勢村 護(61) 緑茶がん転移抑制機構およびがん細胞アポトーシス機構の研究

■茶学術研究助成(敬称略)
 阿部 郁郎 緑茶ポリフェノールをリードとする医薬品開発の基礎研究
 上里 新一 緑茶カテキン脂肪酸導入体の大腸ガン治療薬並びに抗動脈硬化剤への応用研究
 矢ケ崎一三 糸球体腎炎ラットの脂質・タンパク賞代謝異常に対する緑茶成分テアニンの作用解析
 桃山 美展 茶カテキンの活性酸素消去相乗効果の解析と応用
 中村 好志 茶葉中水溶性高分子画分(TNDs)の発がん抑制作用活性本体の解明とその実用化に
         向けての基礎研究
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県知事などへの新茶贈呈
 新茶PRのため平成14年4月24日、静岡県庁にて県内各地の茶娘 および本会役員らにより知事への新茶贈呈が県庁本館正面玄関に おいて行われました。セレモニー終了後、知事を交え県庁本館前 に植栽してある茶樹の茶摘みを行いました。この模様はマスコミ を通じて配信され広くアピールすることが出来ました。






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平成14年度 杉山彦三郎賞表彰


 茶業会議所に事務局を置く杉山彦三郎翁顕彰会では、平成14年5 月2日、駿府公園マロニエ広場にて茶業功績者を表彰しました。
受賞者は次のとおりです。
  ■杉山彦三郎賞表彰(敬称略)
   茶品種普及功績賞
              吉野 鶴吉(62)
              増澤 武雄(61)
   茶業振興功労賞
              芝田  修(61)







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平成14年度 茶業功績者表彰

 茶業発展向上に関して特に顕著な功績のあった者及び集団を表 彰し、茶業者の活動を促進し茶業の振興に資することを目的とす る平成14年度茶業功績者表彰が平成14年6月24日、茶業会議所通常 総会の席上行われました。受賞者は次のとおりです。
  ■茶業功績者表彰(敬称略)
     大場  浩(56)
     天野冨二天(66)
     山崎 昌一(68)
     小林 義昌(68)
     大石 兼之(66)


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