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お茶の種類・成分・表示について

obj_faq_q.gif 緑茶と紅茶、ウーロン茶の違いを教えて下さい。

obj_faq_a.gif お茶の分類方法はバラエティに富んでいます。したがって、一般に分類の意味が混同されて、誤解されている場合が多いようです。「お茶」という飲料を大きく分類する場合、不発酵茶の「緑茶」、半発酵茶の「ウーロン茶など」、発酵茶の「紅茶」に分けられます。お茶の製造過程における「発酵」という言葉は後発酵茶を除いて、茶葉の酸化酵素の活性を意味します。簡単に言えば、葉がしおれて茶色になり、甘い香りが発生している状態のことです。発酵方法の違いによって、お茶の形、色、味、香りが違ってきます。

■発酵方法による分類
 ①不発酵茶
  緑茶
製造の第一工程で加熱により茶葉中の酸化酵素の活性を止めるのが特徴。加熱方法としては、日本独特の蒸気で蒸す方法や九州地方の一部や中国で用いられている釜炒りの方法があります。発酵が行われないため、茶葉の緑色がよく保存され緑茶と呼ばれています。
 ②発酵茶
  紅茶
発酵茶は酸化酵素の活性を十分利用して製造したもので、お茶を揉む前に葉をしおれさせ後に湿度の高い部屋で充分に発酵させるため茶葉タンニンの酸化重合の結果、黒褐色となり、紅茶と呼ばれています。
 ③半発酵茶
  ウーロン茶
  など
半発酵茶は、揉む前に葉をしおれさせる工程はあるものの、途中で釜などで炒り酸化酵素の活性を止めているものです。したがって、不発酵茶と発酵茶の中間的なお茶といえます。
 ④後発酵茶
  黒茶
  (プアール茶)
  など
発酵茶と半発酵茶が製造前あるいは製造中に発酵させることに対して、加熱により茶葉中の酸化酵素の活性を止めておきながら、加工後にカビやバクテリアによって本来の「発酵」を行なった茶をさします。