Q&Aキーワード検索:

お茶の種類・成分・表示について

obj_faq_q.gif 一般的に「緑茶」と表示されていますが、どのような種類があり、それぞれのお茶をどう違うのですか?

obj_faq_a.gif 「緑茶」という名称ですが、基本的に「緑茶」と「日本茶」という言葉は同義語であると考えて下さい。 「緑茶」の種類として「煎茶」や「玉露」「番茶」「ほうじ茶」「釜炒り茶」などが存在します。 日本で「緑茶」といわれているお茶を大きく分類すると下記の表の通りとなります。これは緑茶の包装材に付けられる表示のうち、「名称」の項目に記載されている名前の種類といえます。また、「小分類名」といえるものです。

■緑茶の名称及び定義
 名 称  定   義
 ①煎茶 茶葉を蒸熱、揉捻、乾燥して製造したもの。
 ②深蒸し煎茶 煎茶と同様な製造で、茶葉の蒸し時間を煎茶の2倍以上の時間で製造したもの。
 ③玉露 一番茶の新芽が伸び出した頃からよしず棚などにコモ、藁、寒冷紗などの被覆資材で20日程度覆って、ほぼ完全に日光を遮った茶園(「覆下園」)から摘採した茶葉を煎茶と同様に製造したもの。
 ④かぶせ茶 摘採前7日程度藁や寒冷紗などの被覆資材で覆った茶園から摘採した茶葉を煎茶と同様に製造したもの
 ⑤蒸し製玉緑茶
  (グリ茶)
煎茶と同様な製造であるが、揉捻の行程のうち精揉行程を再乾機等に代えて製造したもの。
 ⑥釜炒り製玉緑茶
  (釜炒り茶)
煎茶の工程の蒸熱に代えて炒り、勾玉状の形状に製造したもの。
 ⑦番茶又は川柳 新芽が伸びて硬くなった茶葉や古葉、茎などを原料として製造したもの及び茶期(一番茶、二番茶、三番茶など)との間に摘採した茶葉を製造したもの。
 ⑧抹茶 碾茶(覆下栽培した茶葉を碾茶炉等で揉まずに乾燥したもの)を茶臼等で微粉末状に製造したもの。 ※注
 ⑨粉茶 仕上げ工程でふるい分けされた粉末状の茶をいう。荒茶、切断された葉を含む。
 ⑩芽茶 煎茶や玉露の仕上げ加工の工程で篩分けされた芽先のもの。
 ⑪茎茶又は棒茶 荒茶の仕上げ工程で木茎分離機などで選別された茶の茎や葉柄を多く含む茶をいう。
 ⑫粉末茶 茶を粉砕機等により粉末にしたもの。
 ⑬ほうじ茶 煎茶や番茶などを強い日で焙って製造したもの。
 ⑭玄米茶 煎茶や番茶などに炒った米を加えたもの。
 ⑮混合茶 異なった茶種を混合したもの。もっとも重量の多いお茶を末尾を記入する。(○○入り××茶を記載)
 ⑯固形茶 粉茶に水を加えて固めたもの。
 ⑰インスタントティー 緑茶から水溶性固形成分を抽出し、これを濃縮、乾燥し、粉末状又は粒状にしたもの。
※注について  抹茶(碾茶)については、緑茶表示適正化推進委員会が名称及び定義を検討するに当たり、以下の用語の内容を整理し意識統一したものである。
 1 名称は抹茶とする。定義は、碾茶を茶臼等で微粉末状に製造したもの。
 2 「碾茶」とは、摘採期前に棚施設等を利用して茶園をよしず、コモ、
  寒冷紗などの被覆資材で2~3 週間程度覆った「覆下茶園」から摘採
  した茶葉を蒸熱し、揉まないで碾茶炉等で乾燥させて製造したもの。  
この用語は、次のものを含むものとする。
 ① 覆下茶園には、新資材・簡易な被覆方法などの栽培管理技術など。
 ② 碾茶炉等には、次に示す機能を備えた非煉瓦製碾茶機など。
ページトップへ